【東京バレエ団創立50周年<祝祭ガラ>】東京バレエ団

ペトルーシュカ

『スプリング・アンド・フォール』

  • 振付
    ジョン・ノイマイヤー
  • 音楽
    アントニン・ドヴォルザーク
  • 踊手
    沖香菜子 梅澤紘貴
    村上美香 吉川留衣 岸本夏未 矢島まい 河合眞里 三雲友里加
    岡崎隼也 森川茉央 安田俊介 杉山優一 永田雄大 吉田蓮 原田祥博 岸本秀雄 入戸野伊織

『「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ』

『「ラ・バヤデール」より“影の王国”』

ボレロ

ギエムがボレロをやるんだ
と遅まきに認識して
割とギリギリでチケット入手
3階席
バレエ公演はどうしても平日はソワレ
なので子守りを頼みやすい日曜のマチネのチケット
久しぶりにNHKホールでバレエを観る
開演10分前ぐらいに着いたら良いかなぁ
と思って到着したら
列に並んだ直前でプログラムが完売してしまった
仕方なく幕間に発送の手続きをする
満員御礼
粗品をいただく
今回は演目も何度か観ているものなで
初見の新鮮さは無いけれど
バレエの醍醐味はそこで
何度も観ている演目を劇場やら演出やらダンサーやらから美しさ楽しさを受け取る
とはいえ『マトリョーシカ』は苦手な演目
「えぇっ!」と思いながら
もやもやがいっつも残る
わたしの受け取るもやもやがこの演目の売りなのかもしれないけれど
違う解釈があってもいいんじゃないかなぁと思う
ソロパートよりも大勢が各々芝居しているシーンが好き
『スプリング・アンド・フォール』
あまり印象に残っていない
でも群舞は好き
群舞をずっと見ていたい
しかし端整に踊れる人の多いこと!
『オネーギン』
マニュエル・ルグリと吉岡美佳
実はもっと骨格がしっかりしている方の方が
芝居寄りな演目はいいんじゃないかなぁと
常日頃思っているのですが
しかも日本人って年を重ねても
若く見える方が多いので
ルグリとの対比でどうなのかなと思いながら観てみると
意外に良い!
演目の素晴らしさもありますが
吉岡さんの控えめでありながら
醸し出すベテラン感
しっかり物語に入り込めました
『ラ・バヤデール』
坂道をアラベスクで下りてくる
手に汗握る…
手に汗握らせちゃダメなんでしょうが
勝手に汗が…
もうねそれだけでお腹いっぱい
ボレロ
50周年記念の最後の演目がギエムでいいのか
という疑問もありますが
男性陣が総揃いなのでいいのかも
小太鼓が小さく鳴りはじめて
手がライトに照らされてあらわれる瞬間が好き
筋肉質ではあるのだけれども華奢な肢体が丸い舞台で撥ねる
客席の熱気に包まれて
ギエムのボレロはつくづく唯一無二だと感じる
ちょっと東京バレエ団50周年にかこつけてギエムを観る会のよう
公演の冒頭に東京バレエ団50周年の歩みを振り返る映像が流れて
字幕でこの人は誰とかの説明があったら
もっと楽しめたのにと思い
楽日でロビーには祝宴の支度があって
関係者らが労をねぎらって締めくくるのだろうなぁ
と思いながら帰路につきました
あぁもっとバレエが観たい!