【どん底】
- 原作
マクシム・ゴーリキー - 上演台本・演出
ケラリーノ・サンドロヴィッチ - 出演
段田安則 江口洋介 荻野目慶子 緒川たまき
大森博史 大鷹明良 マギー 皆川猿時
三上市朗 松永玲子 池谷のぶえ 黒田大輔
富川一人 あさひ7オユキ 大河内浩 犬山イヌコ
若松武史 山崎一
渋谷の2大劇場(私観点)のはしご
名前は知っていてもその中身は殆ど知らない「どん底」
ロシアでいえばチェーホフ戯曲は何度か見たけれど
ゴーリキーは初めて
インパクトのある題名「どん底」
ケラさんの台本と演出で期待は高まる
ケラさんらしい笑いとロシア的な重苦し感
貧民窟で喘ぐ絶望とそれでも生活を楽しむ力強さ
圧倒的な存在感のある作品
印象に残った箇所をただ羅列してみる
- 2幕のセット
1幕での暗い地下の宿の上に広がる明るい草むら
ピナバウシュの舞台のよう - ペーペル(江口さん)がナターシャ(緒川さん)を口説くその後ろで
静かに窓の戸を開くワシリーサ(荻野目さん)
声が出そうになるほど恐ろしくて美しい - しりあがり寿さんの描いたチラシとパンフレットの表紙
ハート飛ばしてウインクしてるの
作品とのこのギャップは凄まじい
実はこれが本質なのかも - 若松さん(大家コストゥイリョーフ)の声
どんぴしゃ - 終盤で唄われるロシア民謡の「カチューシャ」
ロシア民謡を愛する血が私に流れているに違いない
一緒に唄いたくなっている私
楽器が演奏出来る演者はその楽器を持ってフィナーレ
少し目眩 - 江口さんは姿が良い
最後に並んで立つとひと際バランスが良い
昔「江口洋介がかっこいい」と言っていた友人の気持ちを今理解する