【続・時をかける少女】オールナイトニッポン50周年記念公演

久しぶりの新大久保駅
久しぶりのグローブ座
久しぶりのヨーロッパ企画
新大久保の駅は小さな駅舎に人が溢れ規模があってない感じ
利用者数が大分増えたんだなぁ
劇場の正面玄関が裏口になってだいぶたつけどやはりまだ違和感を感じつつ入場

チェックしていなかったけれど、休憩なし120分強、トークショー付き
休憩なしの芝居って好き
追加公演のお知らせをたまたま拾って
プレイガイド任せでチケットを取ったのだけれども
真ん中ぐらいの通路側席で私好みの良席
舞台が高く更に舞台上に高いセットが組まれていたので
前方だと観辛かったかもしれない
開演前にパンフレットを買って読んでいたら
1970年生まれの中山さんとバッファロー吾郎Aさんが最年長で
上白石さんなんか2000年生まれだって
若々しい座組みだ
なんとなく同年代だと思っていた作・演出の上田さんは1979年生まれでちょっと若かった
舞台は若いが意外に客席は落ち着いた雰囲気
業界(役者やモデルやタレント)っぽい人たちもチラホラ
なんだか筋をなぞるような展開で(良く言えばテンポがいい)
どんどんどんどん和子(2018年に和子ですよ!)が喋りながら進んでいく
大きな齟齬も感じさせず「そうやるか!」と楽しませながら人を入れ替えて
2018年→1996年→1990年→1980年→1969年とタイムトラベルして
当時の風俗と面白おかしく現在とリンクさせていく
大人チームの役者が何役もこなす中
若者チームの新内さんが「これはどっちのパターン?」
と思っていたらやはり若者チームパターンでちょっと気持ちがいい
観るほうは大人チーム寄りのほうが楽しいにちがいない
ただ物理の先生
1969年に西口新宿広場に集っていた若者設定だったけれど(たぶん)
当時高校生も参加していたというから若く見積もって16歳としても
どう考えても65は過ぎている…
この高校は私立なのか…
みたいなところで少しグルグルしてしまった
まあ、瑣末っちゃ瑣末な箇所なのですけれども
主役(ですよね)のケン・ソゴルを演じていた戸塚さんがヨーロッパチームっぽくて
(アフタートークでも扱いが「健太郎じゃないほう」って言われるって)
和子と恋に落ちるロマンチックさをまるで感じさせず
上田さんの狙った(と思われる)夫婦漫才さで面白い
青春のキュンとするほうは長身でバスケのボール捌きを魅せる健太郎さんが担うのかと思ったら
後半はバカさを出してきて甘酸っぱさから遠のいてしまって
上田さんはそういう展開が苦手なのかもしれない
小池栄子さんはたまに舞台で観るが
MEGUMIさんはたぶん始めて
身体のラインを見せる衣装で登場されて驚きの細さ
けれど改めてアフタートークで登場した上白石さんも新内さんも細い
この人たちにむくみというものがあるのだろうかと思うぐらい
アフタートークニッポン放送吉田尚記アナウンサー(次回のヨーロッパ企画に出演予定だとか)が司会進行
出演者全員と上田さんが登場し、出演者が上田さんに一言という展開
最後は内々で打ち合わせをしていたのか上白石さんの「エモかったこと」から
上田さんのギターで弾き語りに展開
上田さんオロオロしながら一段高いところへスタンバイして歌い始めたのが
センチメンタル・バスの「Sunny Day Sunday
大人チームが悶絶して笑う破壊力
芝居が終わって頭ん中は原田知世ちゃんの「時をかける少女」になっていたのに帰り道はずーっと
♪さんじゅッくッどの、とろッけそーなひッ♪がリフレイン
若いトコ持ってきたなと思って調べたら1999年ですって
ぜんぜん若くない寧ろナツメロ
上田さんが京都の大学生だった頃の歌だったんだ
ということはやはり若い歌なのだ
私がヨーロッパ企画を始めて観たのが2002年
スフィアメックスで開催されたガーディアンガーデン演劇フェスティバルでの「冬のユリゲラー2002」
そのあとは2005年の駅前劇場以来なのだから相当のご無沙汰ぶり
なんと今年は20周年というのだから観に行けたらいいなぁと思うも
最近はなかなかチケットが取れないらしい
それと、中山祐一朗さんを始めて舞台で観たのはグローブ座ではなかったかと
(当時はパナソニックグローブ座)
確か阿佐ヶ谷スパイダースの「十字架」
(もしかしたらグローブ座春のフェスティバルでその前に観ていたかも)
今日見た若い子達のこともこうやって思い出せたら幸せ