【コペンハーゲン】シス・カンパニー

久しぶりのシアタートラム
久しぶりのシス・カンパニー
舞台がとても近い
ランチでビールを飲んで
少し起きていられるか心配だったけれど
ちゃんと起きていられました
照明は全体的に暗く
舞台上にあるのは階段と椅子とテーブル
3人の俳優の台詞劇
しかも物理の話
時間軸が1920年代から1940年代を登場人物の言葉を頼って行き来する
第2次世界大戦中のドイツ占領下のコペンハーゲン
かつての師弟が原子力研究について探り合うスリリングな話
かといってとても盛り上がる箇所はなく
たんたんと会話で紡ぎだされる過ぎたとある日の回想
2人の物理学者の間に立つ一人の女性が
客席とを繋いでくれているような構図
武器開発に巻き込まれる物理学者の立場と苦悩を
なんとなく説明してくれている
この芝居を観ていて次から次に別の芝居や小説が思い起こされた
「東京原子核クラブ」や「こころ」、「藪の中」や「アルカディア」等々
ミニマムな構成だからこそなのだろうか
読みでのある小ぶりなパンフレットも魅力的な公演
もうたくさんの文字に溢れていて
すごくお得な感じ
で、どうでもいいけど
コペンハーゲンってちょっとゲシュタルト崩壊をおこさせる単語
チケットを買ってから観に行くまで
「あれ、コペンハーゲンだったっけ」と何度か不安になってしまった