Cホール【白鳥の湖】プロローグ/エピローグ付き 全4幕国立モスクワ音楽劇場バレエ

白鳥


  • 音   楽  ピョートル・I・チャイコフスキー
  • 台   本  ウラジミール・ブルメイステル ワシリー・ゲリツェル
  • 振付・演出  ウラジミール・ブルメイステル(1953年)
  • 第2幕振付  レフ・イワーノフ
  • 同 復 元  ピョートル・グーセフ
  • 美   術  ウラジーミル・アレフィエフ
  • 出   演
    • オデット・オディール  オクサーナ・クジメンコ
    • ジークフリート王子  ミハイル・プーホフ
    • 王妃  インナ・ブルガーコワ
    • ロットバルト  アントン・ドマショーフ
    • 道化  デニス・アキンフェーエフ
  • 指   揮  フェリックス・コロボフ
  • 演   奏  国立モスクワ音楽劇場管弦楽団

今年の劇場納めはバレエ「白鳥の湖
1階の後ろの席
後ろだーと思って席についてみると驚くほど近い
スロープで作られた段差(と言うの?)もちょうど良く
観やすい
オーケストラボックスから白鳥のフレーズが聞こえ嫌が応にも気分が盛り上がる
プロローグ
夜の森に花を摘みに来たオデットが
ロットバルトに白鳥に変えられてしまう1場
板付きのロットバルト(セットの一部と化している)の羽根?マントの大きいこと
この場面でこの「白鳥の湖」の世界観が提示されて
見る側のウォーミングアップにもなる
幕が一度降りて次の場は
王子とその側近たちの華やかな昼の世界
王妃、女官、村娘、と可愛らしい女の子がてんこ盛り
道化が跳び回ったり
王子の友人たちが村娘にちょっかい出したり
女官達が軽やかに踊ったり
そんな物語が舞台のあちこちで展開
ダンサー達の芸が細かい
面白い
で、なんだかんだで王子オデットと遭遇
顔が好みでないのは置いておいて
もの凄く演技をするオデット
感情を表現する為に踊っちゃってる
そんな印象
歌ではないオペラかミュージカルか
オディールが登場する第3幕
ロットバルト軍団の影から時折姿を現しては消えるオディール
扇情的でとても巧妙な演出
「それは気になる!」と罠にはめられた王子の気持ちがわかる気がする
私の解釈は「きっと場の雰囲気に飲み込まれてしまったに違いない」説
見せ場の32回転
ここまで回転する場所が移動しなかったフェッテを見たことが無い
大概少なからず前に出てきてしまいがちなのに
でフェッテで上げた足上がり過ぎなのでは
と思っていたらだんだん平行になってきた
平行まで上がらないフェッテはよく見るけれど平行より上がりすぎたのも初めて見たかも
で、「早く愛を誓え」と急かすロットバルトに乗ってしまい
王子が愛を誓ったらみんなでひゃーって捌けて
「しまった」感を出して直ぐさま城を出て行く王子と
あっけにとられた残された空気感
そして再び夜の森
またしてもセットのようなロットバルトと戦う王子
戦うオデット
少しあっけなく勝利
冒頭のストンとした白いワンピース姿に戻ったオデット
終幕
そしてカーテンコール
意外にサービスに溢れたカーテンコールで楽しく嬉しい
幕をおろす人の間が悪い気がするけれど
満員でない客席を前にしても見せてくれるダンサーとカンパニーに感謝
そして今回の指揮は35歳の首席指揮者フェリックス・コロボフ
レイハラカミに似てると思ったのは髪形のせいかな
演奏態度は打って変わって激しい指揮ぶり
面白い
で休憩時間にオーケストラボックスを覗いたら
楽器が触れるぐらい狭くて椅子も少ない
のにあの迫力
凄いぞ国立モスクワ音楽劇場管弦楽団
訪れた2回とも空席が目立つ客席なのにプログラムが完売
今回のチケットもプログラム付きだったので貰おうと思っていたのに、、、
代わりにプログラムの「白鳥の湖」の箇所のコピーと全日程のキャスト表が積まれていた
興行があまり上手じゃない印象を持ってしまう
日本テレビキョードー東京なのに
せめて3階席ぐらいもっと安く提供すれば
私だってもう少し足を運んだかもしれない