【La Bella(美女)】モナコ公国モンテカルロ・バレエ*1

fk_akk2004-07-22

  • キャスト
    オーロラ姫 ベルニス・コピエテルス(Bernice Coppieters)
    若者/王子 クリス・ローラント(Chris Roelandt)
    リラの精 パオラ・カンタルポ(Paola Cantlupo)
    女王/カラボス ガエタン・モルロッティ(Gaetan Morlotti)
    父王 ラモン・ゴメス・レイス(Ramon Gomes Reis)
    王(姫の父) ジェンス・ウェーバー(Jens Weber)
    王妃(姫の母) ジョイア・マサラ(Gioia Masala) 
  • 全3幕 プロローグ付き
    原作 シャルル・ペロー
    振付 ジャン=クリストフ・マイヨー*1
    音楽 ピョートル・チャイコフスキー
    美術 エルネスト・ビニョン=エルネスト
    衣装 フィリップ・キヨテル
    初演 2001年12月 モンテカルロ グリマルディ・フォーラム劇場

〜ストーリー〜
主人公が『眠れる森の美女』を読んでいるうちに、いつの間にか童話の世界に迷い込む----。
 ある国の子供に恵まれなかった王と王妃の間に娘が誕生する。しかし、人食い鬼のカラボスに呪いをかけられてしまう。その後、娘はシャボン玉に守られ美しく成長したが、ある日、ついにシャボン玉が割れ、カラボスの予言どおり百年の眠りについてしまう。時が経ち、リラの精に導かれた王子が眠っている姫の元へたどり着き、接吻で目覚めさせてしまい……。

〜みどころ〜
ペロー原作の『眠れる森の美女』をモチーフとしたこの『La Belle(美女)』。チャイコフスキー作曲の名作を、現代風のアレンジでまったく新しい作品として上演。2002年のニジンスキー賞の作品賞を受賞し、マイヨーの傑作として絶賛された。これまでのクラシック作品の『眠れる森の美女』は、原作の前半部分、オーロラ姫と王子の結婚がメインのハッピーエンドの物語となっているが、マイヨーは原作の後半部分、王子の母親が人食い鬼であることに焦点をあて、さらに幻想的で驚きに満ちた世界を確立している。オーロラ姫がシャボン玉のような大きな球に入って登場するシーンや、王子と唇を合わせたままのパ・ド・ドゥなどこれまでの作品と明らかに一線を画すストーリーと振付がなされ、マイヨーの独創的な構成力と作家性が随所に見られる、魅力的な作品となっている。


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なんて美しい身体なんでしょう
ピナを観た直後だから圧巻の美しさ
ホント肉体は様々

*1:出身地であるトゥールの国立コンセルヴァトワールで、ダンスとピアノを学び、その後カンヌのロゼラ・ハイタワーのバレエ学校に3年間在学。77年にはローザンヌ賞を受賞し、翌年、ジョン・ノイマイヤーハンブルグ・バレエ団に入団し83年までソリストとして活躍。83年には、故郷のトゥールに戻り、トゥール・バレエ団の振付師およびディレクターに就任。ここで、20作品余りを振付けているが、86年に初演された「ロミオとジュリエット」は彼の代表作。この間、ジュンヌ・バレエ・ド・フランスをはじめ、バレエ・デュ・ラン、モンテカルロ・バレエ団、ローマ・オペラ・バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアターなど内外のカンパニーでも振付活動を行っている。91年に、NHKの立体映像の振付を手がけ、92年には、シャンゼリゼ大通りでのオリンピック聖火の到着セレモニーを演出した。93年シュヴァリエ勲章を受章。92〜93年のシーズンより、モンテカルロ・バレエ団の芸術顧問を務め、93年9月、同バレエ団のディレクターに任命され現在に至る。かつてディアギレフのバレエ・リュスの本拠であったモンテカルロは、マイヨーの統率のもとに、表現の自由を一層広めている。あらゆる芸術に対してオープンな姿勢、モンテカルロ・オーケストラとの密接な協力、そしてダンサーたちのレベルの高さを背景に、斬新で芸術性の高い作品を作り続けるカリスマ。