【財団法人親父倶楽部〜死んだと思って生きてみる〜】工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10 第17回公演

  • 作・演出
    後藤ひろひと(Piper)
  • 出演
    工藤俊作 久保田浩(遊気舎) 保 藤本陽子(DACTparty) 長橋遼也(リリパットアーミーセカンド) 後藤ひろひと(Piper)
  • スタッフ
    ・舞台監督:永易健介 ・舞台美術:池田ともゆき ・照明プラン:池辺茜 ・照明プランナー:葛西健一 ・音響:金子進一(T&Crew) ・宣伝美術:粟根まこと ・制作:岡本康子

2014年にできた新しい劇場ではじめての訪館
北沢タウンホールの地下にあるスペースなのに
てくてく歩いてスズナリまで行ってしまった
スズナリの方、スズナリの方って思ってたらスズナリだと思ってしまっていた
前日に下北沢駅の南口が閉鎖されて北口から無事にたどり着けるかどきどきしてたらこんなことになってしまったが
全席自由で整理番号での入場だというのだが
果たして発券されたチケットに印字されているのが整理番号なのだが不安なので
早めに行動していたのでそれでも開場の45分前には劇場到着
受付の方に整理番号はこれでいいのか確認して辺りをウロウロして入場を待つ
そんな早い番号ではなかったのだが案内時間に集っていなかった方が多く
最前列を確保
広くはないけれど綺麗な空間で閉塞感は薄い感じがする
ジリジリと開演を待ちトイレに出てみると向こうから久保田さんが歩いてこられ
ちょっとびっくりしてしまった

『平凡極まりない三人の五十代男性、田中・伊藤・鈴木は同じ日に余命わずかであるとの告知を受けた。人生の中で何の冒険も何の栄光も何の名声も無かった彼ら。三人の前に一人の謎めいた人物が現れる。その人物は「財団法人親父倶楽部」なる組織の所属を名乗った。「当倶楽部あなた達のような方々の可能性を応援しようと考えたのです。」
かくして始まるダメ親父達の様々な挑戦。使える予算はほぼ無限。危険も恥もおかまいなしに死ぬなら全てを経験しよう。死んだと思って生きてみる何かがきっと見つかるはずだ。』

金、土、日と続けて劇場へ足を運んだ幸せな週末だったのだが
前日の二日で見た芝居、ミュージカルが吹っ飛ぶくらいの面白い芝居だった
おじさん4人は不動の役で若者2人がさまざまな役しながら
おじさんたちの死での道へのあれやこれやが繰り広げられていくのだが
笑い笑い笑い涙笑い笑い涙の応酬で本当に面白かった
残念なことに羽曳野の伊藤を全然知らず(1作ぐらいは観ていたはずだが)
感慨深いってことを感じることができなかったのだけれども
今日そこに立つ羽曳野の伊藤をはじめてみても強烈でそりゃぁ凄かったです
後藤ひろひとさんの芸術的な本と
それぞれのおじ様たちの空気と独特の演じる技
小さい劇場でかつ客席間際まででばって演じてくれるので
長橋さんの指の刺青や藤本さんの綺麗な肌や女優メイクも堪能できて
それで3500円!、、、、お得すぎる
客席は私を含め年齢層は高めでしたが
こういった芝居を新作で新しい空間で楽しむことができるって素敵
台本を買って帰りました