【線路は続くよどこまでも】小宮孝泰一人芝居

突然一人の時間ができたので当日券で滑り込む
本当に滑り込むという言葉が合う大入りの千秋楽
客層は老若男女が入り混じっている
小宮さん自身の前説から始まる
衣装のこと、お父さんのこと、朝鮮鉄道のこと、自身の過去の作品のこと
まるで落語のまくらのよう
一人芝居はある人物一人を演じ交わる他者は想像させる手法ではなく
様々な人物を一人で演じるやり方
落語をもう少しダイナミックに動かした感じ
広くない舞台がちょうどよい
朝鮮鉄道の新安州駅の駅長さんを軸に
終戦翌日から約1年
新安州から釜山に到るまでの日々のお話し
小宮さんのお父さんは途中で姿お消し
冒頭でふかしイモばかり食べていた駅長の太った奥さんが陰の主役
故郷へ帰れる幸せを気付かされる
シリア難民のことを思い起こさせたり
世界中で起きていることが私たちの歴史を通して
身近に感じられる
どういった手段であっても語り伝えるということは
様々な世界を知る手掛かりになるのだと思った
もちろん身近な世界も含めて