蝿の帝国―軍医たちの黙示録

蝿の帝国―軍医たちの黙示録

書評欄を読んで購入
参考文献に日本医事新報での記事が多い
という所に惹かれて購入
あまり真面目に記事を読んでいなかったけれど
そんなことが記述してあったのかと意外な感じ
太平洋戦争に従軍した軍医たちの終戦末期を中心とした短編集
主人公たちは本土はもとより
沖縄、中国、樺太満州からインドネシアに至るまで
様々な地域に散らばって
戦局、怪我人、病人と軍医の中にも
軍医見習いだとか依託学生だとか
様々な身分があったことは初めて知った
読み進めててずっと心にあったのは
10年位前にご縁のあったおじいちゃん先生
大正15年生まれで元は外科医
母親が徴兵猶予があるからっての勧めで進学したのが千葉医科大
でもこの本を読んでいて
そうでもなかったんではないかと思ってみたりもした