シモネッタの男と女

シモネッタの男と女

米原万里とイタリアが好き
数日間を数回しか訪れていないイタリアだけれども
イタリアの魅力は凄まじい
今お金や時間や諸処の事情の都合が付けば
行きたい国の筆頭はイタリア
たまに夢に出るくらい
ガイドを経てイタリア語の通訳として活躍されている著者の目線で描かれる
イタリア風俗と興味深い人物の文章を読むだけでも
ちょっと気がまぎれて満足する気持ちと
米原万里さんへの追悼の文章を目的に購入
イタリア人の明るさ暖かさはさることながら
全体を包むのが死の影、憂い
そして最後の章
バラバラな時系列で散文的
著者が米原さんを敬い慕い愛する思いが文字から文字から染み出て
とても切ない