【ロミオとジュリエット】英国ロイヤルバレエ団


  • 振付:ケネス・マクラミン
  • 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
  • 指揮:ボリス・グルージン
  • 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
  • 出演
    • ジュリエット:吉田都
    • ロミオ:ステイーブン・マックレー
    • マキューシオ:ブライアン・マロニー
    • ティボルト:トーマス・ホワイトヘッド
    • ベンヴォーリオ:セルゲイ・ポルーニン
    • パリス:ヨハネス・ステパネク
    • キャピュレット公:ギャリー・エイヴィス
    • キャピュレット夫人:ジェネシア・ロサート
    • エスカラス(ヴェローナ大公):ベネット・ガートサイド
    • ロザライン:タラ=ブリギット・バフナニ
    • 乳母:クリステン・マクナリー
    • 僧ロレンス:アラステア・マリオット
    • モンターギュ公:アラステア・マリオット
    • モンターギュ夫人:ローラ・マッカロク

吉田都さんの舞台は3度目
新国立でのドンキと
バーミンガムとのコッペリア
そして今回
ずーっと追いかけていた人には申し訳ないけれど
ロイヤルでの最後の公演に馳せ参じる
ヘレンケラーの舞台で荻野目慶子の登場に驚いた位
愛らしいジュリエット
大人に足を踏み入れた少女の
微妙なバランス、瑞々しさ
以前森下洋子さんが年を経れば経るほど
純粋なジュリエット像に近づいていくと
そんなことを言っていたように
都さんも初々しい
また、対するロミオがロイヤル最若手のブリンシパル
危ういけれど若々しく
茶目っ気に溢れ
気がつけば微笑んでいる
乳母の周りをクルクルクルっと回転して誘うシーン
喜びに満ち楽しくてしようがない仕草が
幸せにさせる
でもやっぱり終盤のくだりが
私としては若干納得いかない
感動的ではあるんですけれどもね
それよりも感動的だったのは
カーテンコール
素の吉田都さんが立ちすくみ涙ぐむ板
バレエ団の方たちも吉田さんをとり囲み
彼女を敬愛する観客も賞賛とねぎらいの拍手
幕が降りても幕の奥で鳴り響いた拍手
劇場を後にする高揚感
幸せな時間でした