【赤い城 黒い砂】

 

もの凄く久しぶりの日生劇場
前回いつ来たか思い出せない位
今まで意識していなかったけれど
劇場単体の建物ではなく
日本生命日比谷ビルに設けられた劇場で
1963年竣工
意外な感じ
外見の様子はもっと時代がありそうな
1960年代の建築の流れではないような
不思議な空間
で、舞台は私としては今ひとつしっくりこない
蓬莱竜太さんとシェイクスピアと栗山民也さんに期待をしすぎていたのか
別の日に観た我が母は絶賛
また別の日に観た我が妹は微妙な感じで
日によって違ったのかもしれない
印象としては大風呂敷過ぎるのかな
もっとぎゅっともう少し小さいな劇場で上演していたら
ずっと迫力が感じられたかも
悪くはないけれど
観賞後数日余韻に浸れる作品ではなかったのが
正直な感想
そんな中でも印象的だったのが片岡愛之助さん
the歌舞伎役者!
昨今流行の小顔連中とは一線を画す存在っぷり
大きな舞台ではこの位でなくては
単体だと本当に姿がいいのに
規格が違う人間と並ぶのは難しい
その点では中村獅童さんは中庸な感じ
黒木メイサさんの美しいのはおいておいて
(若干強くて美しいという役回り自体が鬱陶しいけれど)
馬渕英俚可さん
もう少し掘り下げてあげて欲しいもどかしさ
もっと悲しく美しい存在になるのに
勿体ない
と思いながらも
今回観る舞台での姿が名取裕子さんに似ていると思って
妹に伝えたら
術無く却下されてしまった
そんな事なんだかんだ思っても
総じて楽しい舞台でした