【アンティゴネ】東京演劇アンサンブルソポクレス原作・ヘルダーリン訳による舞台用改作



  • ベルトルト・ブレヒト

  • 谷川道子
  • 演出
    志賀澤子
  • 出演
    原口久美子 神成美忍 公家義徳 松本暁太郎
    伊藤克 尾崎太郎 真野季節 名瀬遙子
    奈須弘子 浅井純彦 濱恵美 竹口範顕
    熊谷宏平 篠澤寿樹 大多和民樹 折林悠 太田凪

驚きの自由席なのだ
30分も遅刻して座れるかと思ったけれど
端っこの席に「すみません」と座る
結構遅れて入ってくる人もいて
自由席は難しい
私がついた時には
敵前逃亡しテーバイの王クレオンに埋葬を禁じられ
ざらしになっていた兄ポリュネイケスを
アンティゴネが砂をかけ埋葬したのがクレオンに発覚した辺
隣国と戦争を繰り広げているテーバイの王クレオンと
国の統率よりも家族を大切にするアンティゴネの対立
王の言葉を信じようとする民衆と疑問を投げかけるアンティゴネの隔たり
現代日本の熱しやすく冷めやすい世間様を見ているような芝居だった
悲劇なだけに最後は
アンティゴネクレオンの息子で許嫁のハイモンと洞窟で死ぬが
期待の息子の戦死の知らせを聞き、もう1人の息子も反目の許嫁と自死
戦には破れ
民衆に見捨てられた王クレオンが悲しいお話
舞台の上手に据えられた傾いた王の椅子が暗示的で
四六時中視界に入るので
とても不安にさせられる
役者陣が良い意味で地味で
淡々と物語を追えるのがよかった
突然謡いだすのはちょっと驚いたけれど