【シャープさんフラットさん】〈ブラックチーム〉NYLON100℃ 32nd SESSION 15years Anniversary

休憩なしで2時間45分ぐらい
ナイロンのことだから10時過ぎを覚悟していたので
少し短めな印象
初日ということもありか
それでも上演予定時間より少々オーバー
今まで観たケラさん戯曲の作品の中で一番普通っぽい
時間のねじれや空間のねじれ、家族や友人のねじれを
共有するのではなく傍観者として観ている
痛々しくて切ないお話
冒頭の無表情のバスター・キートンが象徴しているよう
笑いを追い求める男達の群像であったり
好きな男をどう愛するか悩む女達の群像であったり
1990年初頭のバブル期の日本の中
自ら臨んでサナトリウムの閉ざされた空間で過ごす
人たちのお話
客演は小池栄子さん、坂井真紀さん、住田隆さん、マギーさん
小池さんがどんな役をどんな風に演ずるのか
少し意地悪な心持ちで観ていたのだけれども
色んな意味で痛い女を痛く演じて良い感じ
ちゃんと身体をいかしたお色気シーンもあり
素敵
で、マギーさんや住田さんはナイロンにとても馴染んでいるように感じるから不思議
犬山さんと峯村さんが出てくるととても安心
なんという風格でしょうか
ナイロンの芝居ならではの存在感
その他みのすけさんとか植木さんとか
個性的な声の人が多くて
台詞を音として聞いていても楽しい
開演前のロビーでとても美しい方を見かける
緒川たまきさんだったかもしれない