【高次脳機能障害其の2】

会議があって出向する前の職場へ1年半ぶり位に訪れる
交通機関の関係で早くついてしまったので
恥ずかしくない位のところに顔を出す
変わっていない顔に合うと嬉しい
高次脳機能障害になってしまった同僚と同じ部署で働いていた人と彼のことについて語る
年配の女性でどの職場に置いても愛される彼女から聞いた話に
また悲しくなる
事故にあった直後はもう2度と彼とは会えないと言われた程の状態だったそうだ
あそこまで回復したのが奇跡のようなのだとか
そしてモノを覚えてもすぐ忘れてしまう彼は彼女のことをしっかり覚えているのだ
なので入院中は「顔を見せてあげて」とスタッフから声をかけられるけれど
辛くて1人ではどうにも行けなかったと
また、彼の実母もまた末期癌でおなじ病院に入院していたのだけれども
彼に心配させないよう
彼の病室へ行く時は着替えて訪れていたという
なんだかもう切なくなってしまった