【第14回 秀麗会能】

  • 能 「実盛」
    ・シテ 本田光洋 ・ワキ 宝生閑 ・アイ 石田幸雄
    ・笛 寺井宏明 ・小鼓 曽和正博 ・大鼓 安福建雄 ・太鼓 金春国和
  • 狂言 「寝音曲」
    ・シテ 野村万作 ・アド 野村万之介
  • 仕舞
    「田村」 鬼頭尚久
    「鵜ノ段」 櫻間金記
    「杜若」 本田芳樹
    「山姥」 金春安明
  • 能 「紅葉狩」
    ・シテ 本田布由樹 ・ツレ 中村昌弘 ・ツレ 中村一路 ・ツレ 大塚龍一郎
    ・ワキ 村瀬純 ・アイ 深田博治 ・アイ 竹山悠樹
    ・笛 藤田朝太郎 ・小鼓 幸信吾 ・大鼓 佃良勝 ・太鼓 観世元伯

直前にお誘いを受けて
自腹を切っての初めての能
あたたかな日差しの中国立能楽堂
建物の中に建物がある不思議な空間
しかし、客席はいまいちの入り
これだけの人、衣装の贅沢な舞台
さて採算は取れるのだろうか
予習をせずに挑んだ舞台
面白い程解らない
日本語がこれほどわからないとは、、、
前半は人が出たり入ったり
衣装や楽器
振る舞いなどを見て
解らないなりに楽しんでいたけれど
終盤のクライマックスで
落ちた
舞台は盛り上がっているのに
落ちた
私、何故?
狂言はそれに比べて何と解りやすいことか!
あまりの解りやすさに感動
主人が偶然に聞いた太郎冠者の謡を太郎冠者に謡って聞かせてくれと頼む
滑稽談
酒が入らないと声が出ない
女房の膝枕がないと謡えないと
主人を翻弄させ
仕舞に興が乗って踊りながら謡ってしまう太郎冠者
ほのぼの風景
そして仕舞こそ全くどう見て良いか解らないジャンル
足のスリが凄いな
綺麗な着物だな
とかそんなレベル
ただ一つ一つが短くて飽きずに楽しめたのは幸い
そして、「紅葉狩」
体格もあいまって凄い迫力
小山のよう
変化の後も凄い迫力
数十センチの段から飛び降りて
「どん」振動を感じる
とあれが負けるはずが無いと言うか
でも負け
小さなしきりに隠れて着替えをする展開は
なんとも悠長なと
そんな所にも感心したりして
踏み外したのはちょっと残念
なんのかんのと
結構楽しむ
切戸口から人がわらわら溢れ出る様は
異世界が広がるようで
ドキッと引き込まれる
また観に行くかと問われれば微妙だけれども
お安い席なら良いかも
かなり異空間を楽しめる