【le noir〜白鳥の湖〜】ラ ダンス コントラステ 第11回定期公演

  • 構成・演出・振付
    佐藤宏
  • 出演
    • オデット/依田久美子
    • オディール/伊藤さよ子
    • ロットバルト/三船元維
    • 黒鳥たち/工藤洋子・岩沢彩・朝弘佳央理・竹内春美
    • 白鳥たち/山口智子・堀内麻未子・新井望
  • スタッフ
    ・舞台監督/八木清市 ・照明/辻井太郎 ・音響/島村孝
    ・衣装/宮本尚子 ・宣伝デザイン/寺尾真紀

魔法使いのロットバルトが美しい娘をかどわかし、
逃れることが出来ないよう白鳥に変えてしまう。
その大前提はそのままに、
白鳥の湖」の設定を少し変えてみた。
王子はいない。
オディールはロットバルトを愛している。
ロットバルトは新しい愛をオデットに見出す。
そして昔から決まっていること、
白は善で黒は悪。
黒はロットバルトの世界。
自らを白と偽り新しい愛を求めるロットバルト…。
白いままのオデットの心はどう動くのか…。
愛する者の為に心を黒く染めたオディールは…。

ラ ダンス コントラステの舞台は特に衣装が好きで
時間の都合が付けば観に行っているのだけれども
何しろ公演期間が短くて
なかなか行けていないうちに大分立ってしまった
なので久しぶり
今回は上記の通り名作「白鳥の湖
期待して着席
、、、、席がいけなかった
とにかく前に座った少し身体の大きめなおじさんが落ちつきが無い
無さ過ぎる
前に乗り出したかと思えば深く背にもたれてみたり
右に傾いで見ていたかと思うと大きく座り直す
そのうち落ちつくかとおもいきや
最初から最後までこの調子
確かに座りにくい椅子ですが
恐らくステージが観にくい椅子の置き方ですが
酷すぎる
おじさんが背もたれから背を離すと
私の視界の真ん真ん中がおじさんの後ろ姿で覆われてしまうのです
世界観に浸るどころではなかったです
まあ、そんな敵キャラに妨害されながらも見た感想ですが
思っていたとは違って幼い感じ
唯一の男性の踊り手が若いせいしょうか
女性の踊り手達の体格が比較的小柄な性でしょうか
衣装がミニだったせいでしょうか
不良グループとお嬢様の出会いと別れのような感じ
オディールを踊られた伊藤さん
照明の加減でしょうか奈良美智の描くふてくされた少女のよう
カーテンコールでは感じなかったので
上目遣いっぽい仕草などの彼女の役作りが私にそう感じさせたのか
全体的に身体の使い方はとてもシャープ
「ため」だとか「キープ」が少なく
空気を切るように手足の残像が残る動かし方
一人一人は大変美しいのだけれども
アンサンブルになるとわざとズラしているのかズレてしまっているのか
今ひとつ微妙
手の振り方だとか着地の仕方だとか足の上げ方だとか
同時に動いているのにバリエーションがありすぎて
どうなんだと思えるシーンもいくつか
でも、各々の身体の使い方は本当に綺麗
ラ ダンス コントラステといえばトウシューズの印象だったけれど
そういえば今回は直足でした
爪先から緊張が溢れていて気持ちがいい