【ツーアウト】自転車キンクリートSTORE

  • 作・演出
    飯島早苗 
  • 出演
    樋渡真司 岡田正 鹿野良太 瀧川英次 太田志津香
  • スタッフ
    ・美術/川口夏江 ・照明/中川隆一 ・音響/末谷あずさ ・演出助手/山田美紀
    ・舞台監督/安田美知子 ・イラストレーション/根本 孝 ・写真/加藤孝
    ・宣伝美術/鳥井和昌 ・制作/須藤千代子、大槻志保、村田明美

小さな舞台
空と木とベンチのセット
よわっちい「ホケッツ」という草野球チームのベンチ
試合当日の朝妻が出て行った監督と
酒乱で妻と子供と別れた過去を持つ野球好きのスコアを付けるおっちゃん
1回裏の二人のシーンから
監督の本職の会社の職場の部下で
草野球チームのなかなか現れない助っ人を慕うOLが乱入
父親と野球を嫌う監督の息子が登場
相手チームに雇われた草野球のプロがお邪魔する
登場人物は5人こっきり
なのに
出て行った奥さん、気の弱い投手、恋する元野球少年の女性、等々
沢山の人が目に見えるよう
1回裏からさよなら負けの7回裏まで
「ホケッツ」が守りの裏時間ばかりで大凡2時間
<<少しばかり駄目人間かもしれない、“ツーアウトな人たち”の物語>>
面白い!
千秋楽だったのでもう一回観に行けないのが残念
文学座の太田さん演ずる真坂さんの存在が素敵
文学座公演の『ぬけがら』で見た
葬儀社の女性とちょっと通ずるエキセントリックさ
そして純情さ
基本的に出てくる人たちは気が弱くて純粋
監督も奥さんに取って自分は永遠に「補欠」だって落ち込みつつも
息子には愛する野球にちなんで「塁治(ルイジ)」なんて名前をつけちゃったり
其の中で自称プロ草野球選手の出川の圧倒的な自信
救われる
今回は珍しく演出も飯島早苗さん
カーテンコールでは舞台に登場
初めて見たかも
怖い舞台監督に言われて
久しぶりに化粧をされたとか言われていましたが
非常にナチュラ
「今まで何作も楽しませてくれてありがとう、これからも期待してます」
の拍手を送って後にする
楽しかった