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風の食いもの (文春文庫)

もう相当兵隊として過ごした戦時下の食生活に恨みがあるよう
ハルマヘラ島の様子が幾度と登場する
工夫して作ったお寿司や天丼や
いよいよ食べるものが無く「みみず」を食べたことなど
ひょうひょうとして凄まじい
また、江戸っ子で洋画家である父親の池辺均氏のお話も楽しい
漫画家の小野佐世男さんや
東京美術学校での同級だった藤田嗣治さんとの
微笑ましい交流なども垣間みられる