文人暴食 (新潮文庫)

文人暴食 (新潮文庫)

登場する文人の楽しかったり驚いたり悲しかったりの食の色々
だんだん年代が近づいてくるにあたって
嵐山光三郎さんが描くイラストが
だんだんラフな感じになってくるのも面白い
特に南方熊楠は最高
アメリカ・キューバ・イギリスを放浪し
大英博物館で学びその博物館内で熊楠を馬鹿にし唾をかけた白人を殴って入館停止
天衣無縫の自由人、反芻能力を備える真の裸族
また、明治30年代のロンドンに
「片岡プリンス」という怪しげな日本の骨董商がいたのもおもしろい