【第32進海丸】

直前のチケット申し込みにも関わらず
えらく良い席
ありがとう自転キン
私を含め見渡す限り子女の客席
男性に遭遇して「あっ男性だ」と思うほど
女だらけ
制服姿あり
母娘あり
ちゃんと教育されていて
お目当ての彼が登場しても色めきだつことんなく
静かにはじまる
脚本及び演出
加えて芸達者な役者陣揃えて
とても面白い舞台
客席に反して男だらけの芝居
特におじさんたちが素敵
頭に赤いジャージで登場した大石さんの風体に拍手
酒焼だかわからない焼けた肌
ぼりぼりと身体を掻くだらしない仕草
調子がいいけど小心で
そんな海の男たちが続々舞台へ
伏線もちゃんと生きて
それぞれの馴染みの役者もうまく使って
笑わせて転がして
最後泣かせる腕っ節
初めて体験する蓬莱竜太さんの戯曲は普遍的テーマが盛りだくさん
ジャニーズ層に独占させておくのは勿体ない
老舗どころが馴染みに見せるのにも良い戯曲
それこそ層の厚い男優陣がいないと成り立たない芝居
終盤の木原マナブ(大石継太)が牧野サトル(三宅健)を叩く場
私はここがツボ
驚くほど涙腺が緩む
ちゃんと叩いているのがまた良い
今回観に行く動機になった要因の一つは大鷹明良さん
今回は高知においては都会的で先を見ている千葉出身の舵取り
今回の役所も熱くなる舞台を冷ます装置
しかも高知弁の中でどうしても浮く役所を丁寧にこなしている
可愛らしかったのは菅野菜保之さん
一昔前のあられちゃんの態で現れて騒いで去って
オーナーと父親とを静かに演じ
でも何度目かのカーテンコールでにやっと笑った顔がもの凄く印象的
そして、パンフレットを購入してから気がついたこと
山崎裕太さんとは「あっぱれ」のゆうた君でしたか
えらく良い体つき
加えて発声も演技もちゃんと舞台のもので
ありゃーと感心
どうやらパンフを読む限り三宅さんの当て書き
少し他の役者より声が通らなかったり
間が不思議だったりするのも
寂しがりやで強情張りな役に合わせたものの様にも感じる


〜メモ〜
S/S席1階D列19番
P/8500円
T/130分位(休憩ナシ)
B/自転車キンクリーツカンパニー