大ホール【シルヴィ・ギエム最後の「ボレロ」】(Aプログラム)

噂のギエムのボレロ
圧巻
真っ暗な舞台
太鼓の演奏が始まるとスポットライト
腕が現れる
次第に照明が明るくなり赤い舞台の上でリズムを刻むギエム
計算しつくされた舞台
それと踊り手の技術と芸術性
本当に見惚れる
赤い舞台を囲んで座っている男性ダンサーが
けだるく動いていたかと思うと
2人・4人と踊り始める
ボレロの緊張感
曲の高揚と共に激しくなる動き
激しく跳んだかと思えば
静止
クライマックスは男性ダンサーに囲まれて消沈
卵子に群がる精子のよう
最高の生演奏で体験したかった
テープなのが残念
共演するまで感じなかったけれど
やはり日本人ダンサーは貧弱
ギエムの方が逞しく見える
ガタイの良いコサック人やオランダ人出せというわけではないのだけれども
小粒な感じになってしまう
バランスが難しい
e+でチケット取れたので仕事も早めに切り上げてウキウキと上野へ
メインは最後なのですが配役表を見てみると
高村順子さんが思いの他出ている
なんだか得した気持ち
上野水香さんも出ている
実はボレロ以外そんなに期待していなかったのだけれども
どの演目も素敵
ギリシャの踊り」が特に気に入った
こういうのを見てから創作ダンスとか作ったら全然違ったものが出来上がったんだろうなぁと
小学生時代の体育の授業を思い返す
カラッとした音楽が心地よいし
ランダムな人の配置で始まったのに
凄いコンビネーションの連続
そして最初のランダムな茫洋としたシーンへ戻る
そんな構成
今年80歳になる髭のおじさん凄いです