【トランス】elder versionKOKAMI@network公演

盗らん巣

  • 作・演出
    鴻上尚史
  • 出演
    松本紀保 みのすけ 猪野学
  • スタッフ
    美術/松井るみ 照明/坂本明浩 音響/堀江潤 衣装/山本華漸
    ヘアメイク/西川直子 振付/香瑠鼓 演出助手/渡邊千穂 舞台監督/渋谷壽久

当日券
調教師と迷って「トランス」を選択
安かったのと伊勢丹へ買い物に行きたかったので
当日券販売直後の18時過ぎに劇場入り口へ
並んでいない
ので少し後ろだけれども迷わず真ん中の席を購入
前の席の人が座高の高い人でないことを祈りつつ伊勢丹
買い物の後再び劇場へ
お、入ってすぐに鴻上さん
自ら2バージョン鑑賞記念おまけのクリアファイル渡してます
ともさかりえ/河原雅彦/山崎銀之丞バージョンは観ていたのだけれども
全然印象が違う
ずっとしっくり入ってくる
同年代(みのすけさんが少し上ですが)の近しみも加味されているとは思うけれど
共有していた空気感というか
93年初演という近過去の作品に危惧される古さも
「なつかしーこの乗り」感覚
その時代を経験した大人が演じる
きっと若者組より作品の落ち着きは良いはず
斜めに交差した3本の台
客入れの曲が終わって暗転後
今まで紀伊國屋で経験したことの無い明るい照明
で客席から舞台袖から出演者登場
始まり始まり
みのすけさんの「立原天皇」は見事
朕に見えてくる
ばかばかしい洒落も素直にばかばかしい
天皇4部作とか*1
佇まいも声も好き
松本さんはリアルに女医らしい
少し経験を経た年頃でないと医者は難しいと思う
更に精神科医だし
生真面目さもずっと感じられる
新興宗教を経て落ちた学生生活から一念発起して医者になったのに
現在は不倫で苦しむ
そんな「なにやってんの」な役
これが松たか子さんだともうすこしエキセントリックになってしまうかも
でも姉妹して真面目そうではあるのですが
猪野さんのテンションが心地良い
おかまさんの気遣い具合が
シュワ子の動きが
なんとも素敵
ぱっと場を明るくしてくれて
ほっとする
パンフレットの1500円は少し不満
もう少し読み物があっても良いような
みのすけさんのインタヴューの「雅人役のナイロン率が高い」っていう箇所が
なんとなく可笑しい
瀬川さんの屋上の思い出はダメでしょう
「間違ったことが嫌いで」って文章の前に繋がる展開ではないと思うのですが
高橋さんの屋上の思い出は
危うくて危うくて
読んだだけでハラハラしてしまった
それと鴻上さんのあいさつは読まされました
SPA読んでいっていて良かった
そう言えばあっという間に「分裂症」は「統合失調症」になりましたね
「痴呆症」も「認知症」ですものね

〜メモ〜
S/O列10番
P/5800円
T/135分位(休憩なし)
B/当日券
おまけ
http://blog.livedoor.jp/trans_2005/

*1:明治天皇→「目弄ってんの」/大正天皇→「鯛背負ってんの」/昭和天皇→「show終わってんの」/平成天皇→「hye say 言ってんの」