【天保十二年のシェイクスピア】

井上ひさし+蜷川幸雄の異色コンビ
驚いたことにほぼ同年代のふたり
井上さんがもうちょっと年上かと思っていた
(戦争のこと良く語るし)
数年前に赤坂で同作は経験済み
おかげで大分ストーリーが追える
この数年間で何作かシェイクスピアも観たし
唐突に歌が入る井上戯曲も慣れている(はず)
長い芝居だってナイロンで修行済み
不穏な平日なのに開演18:30
思ったとおりの長丁場
唯一悔やむのは席が2階
これで同じS料金払うのは少し納得いかん
私の初シェイクスピアは「リア王
小学校の体育館で見た芸術鑑賞会の演目
小学生相手に「リア王」は如何なものかと今思うと謎だが
これが結構面白かった
騒ぎまくるガキの観衆の中一生懸命に筋を追った
あんな感じ
何しろ登場人物が多すぎる
しかも途中でばたばたと死にまくる
そこにシェイクスピア37作が絡むものだから
頭使います
それにしても前回の「小林一茶」の時も魂消たけれど
若い井上作品のエロいことエロいこと
巨乳どーん
てらいなくモミモミ
清楚な奥方様に歌わせるバラードの歌詞も
かなり赤面
装置はグローブ座を模した華やか舞台
そこを冒頭柱を切って江戸時代へ
お客様の想像力のなせる業
話を進める木場さんは流石
間も声量も心地よい
吉田さんのほとんどのシェイクスピアの作品を経験しているというのも凄い
高橋惠子さんの着物姿が遠くから見て実に色っぽい
あだっぽく綺麗に着ているのには本当に感心
それにしても長い
立見客はさぞ大変だったろう
一番前の塀の内側のパイプ椅子は当日券なのかしら
あそこの席は舞台の一部みたいで少しうらやましい
極近ですよ