【メディア】

めでぃあ


  • エウリピデス Ευριπίδης
  • 翻訳
    山形治江
  • 演出
    蜷川幸雄
  • 出演
    大竹しのぶ 生瀬勝久 吉田鋼太郎
    笠原浩夫 松下砂稚子 菅野菜保之 横田栄司
    市川夏江 土屋美穂子 井上夏葉 江幡洋子
    羽子田洋子 難波真奈美 スズキマリ 太田馨子
    関根えりか 栗田愛巳 坪井理奈
  • 美術:中越司 照明:原田保 衣裳:前田文子 ヘアメイク:佐藤裕子
    音楽:笠松泰洋 音響:井上正弘 振付:夏貴陽子
    演出助手:井上尊晶 舞台監督:小林清隆

渋谷駅17:40発東急の循環バスに乗り込んでbunkamura
当日券販売大凡15分前に到着
列は20人ほど、おばさんが多い
まあ椅子席にはありつけるだろうと思って順になったら
椅子席は2階の奥の丸椅子1つしかあいていなく
後は立見との事
窓口のお兄さんに「どっちが良いですかねぇ」と聞くと
どちらも見え方は良くないけど
「4500円の差がありますから」とお言葉頂き
上演時間も長くないので立見席を選択
初立見
舞台は水の中に蓮の花が咲く蜷川さんらしい美しいセット
客席の様子も覗けて楽しい
最前列及び2列目は防水シートが配られている
暗転は無くその1場で物語が進む
女のコロスがセットと同化で出ずっぱり
コロスを気持ちよく使っている
台詞が多い多い
メディアの大竹さんは喋りっぱなしの怒りっぱなし
大概旦那にあんなことされたら怒りますって
王や花嫁が死に至る様を聞きながら「清々した」
と思いながらもやはり「子供殺すこともなかろうに」とも思う
大竹さんを最初に観たのが荻野目さんと共演していたサリバン先生
昨年の林芙美子といい気性の激しい(強い)役ばかり
今回もそのエキセントリックぶりは健在
露にした肩辺りの肉付きも色っぽくて
肩に施された模様も効果的
吉田鋼太郎(クレオン王)も非常に良い存在感
「悪魔〜」の舞台より映えている
というか映えることが出来る人なのだと感心
髭面でぼさぼさ頭の生瀬勝久(旦那イアソン)さんは
前々から怖い怖いと思っていたけど
怖さ気持ち悪さえげつなさが美しく表れていてびっくり
偉い人は大概御輿に乗るか馬に乗るかで水には足を入れず登場
御輿を担ぐ男性の逞しい肉体も見物だけれども
白馬が良い
ちゃんと動いている
首なんか動かす様は大変馬らしい
例えばシェイクスピアとか
声張り上げてオーバーアクションで
レトリックたっぷりの台詞らしい台詞がうざいという意見も多々ありますが
私はかなり好き
何より気持ちがいい
それはそれで楽しむもんです
今回もすごい台詞の応酬にくらくらです
ストーリーにも舞台装置にも大竹さんはじめとする役者陣にも
最後のドラゴンにも驚いた舞台でしたが
なにより今回一番驚いたのは私の隣に立った女性
ADHDかと突っ込みを入れたいほど動き回る
印象として5秒と同じ体勢でいられなかったのではと思うぐらい
隣の柱に抱き付いてクルクルするのには驚いたけど
確かに観にくい場所ですが
手すりに越しの前の座席の人の背もたれにまで手をかけて乗り出すのは
ルール違反でしょ
呆れて注意し続けることができなかったぐらい
観劇後ギリシャ悲劇を調べたら
ギリシア悲劇では「殺人」は舞台では演じられず
必ず「知らせの者」(アンゲロスmessenger)の報告という形を取る
とのこと
なるほど確かに

〜メモ〜
S/立見中2階L列7番
P/3000円
T/115分(休憩なし)
B/bunkamuraシアターコクーン当日券売場