【佐倉義民伝/権三と助十】前進座

fk_akk2005-05-17

国立劇場って新国立劇場に比べてはるかに地味
どちらも年に1回行くか行かないかのところだけど
国立劇場は落ち着いていて良いともいえるが
少しないがしろにされているのではないかと勝手に心配してしまう
私が観にいく演目も地味なのかもしれないけど
客層も新国立に比べて地味め
特に今日は少し遅い開演の夜の部
仕事帰りが多いのかもしれない
途中のコンビニでやきそばパンとウーロン茶買って入場
パンフレット買ってイヤホンガイド借りて2階の席に着席
かなり空席(でもオーチャードの大量の空席より寂しさ感がないのが不思議)
なので途中から移る
イヤホンガイドは必携
無くても話はわかるものもあるけれど
いろんなことを教えてくれるのが楽しい
特に今回は「佐倉義民伝」
ある年代以上の人たちにとっては常識であっても
さっぱりわからない事だらけの演目
ナンで最初の場がこうなのかすらわからない
三味線とか唄とか太鼓とかの解説も聞けるしね
2幕とも子供が見物(?)
「佐倉義民伝」は取りすがっては跳ね除けられる
転び方が上手い
何度も何度も「ととさま」と言いながら
転げる様は聴衆の涙を誘う場面(たぶん)
印旛沼に石抱えて飛び込むというのも凄まじい
これが男気か
雪の場面が見せ場なので季節的にどうかとも思うが
雪がばさぁーっと落ちるトコロなど美しくて
まあいいか
「権三と助十」は岡本綺堂作の新歌舞伎
お気楽で楽しいちょっとしたミステリー仕立ての大岡裁きモノ
冒頭で上手から井戸替でぞろぞろと人が連なって出てくる様からおかしい
井戸替という言葉も私は初めて知る言葉
そんな客相手にやるのだから大変だろう
ここでも子供が活躍
猿の着ぐるみ着てぶら下がって登場
かわいらしくて
悪さなんかして
最後には首絞められて死ぬ演技まで見せる
こんなあっけらかんと死ぬ演技さすの
すごい
終いに出てきた犬には驚かされた
帰りしなの比較的若い女性の会話で
「演目より三味線に目がいっちゃって」って
やはり三味線ブームか?
おまけ
劇団前進座の高橋佑一郎さんのブログ発見
http://d.hatena.ne.jp/yuuichirou
〜メモ〜
S/2階5列10番
P/?
T/180分(休憩25分)
B/母