【HUMBLE BOY】

はんぶる

  • 演出
    G2

  • CHARLOTTE JONES
  • 翻訳
    長谷川真実
  • 出演
    井ノ原快彦 夏木マリ
    大路恵美 三鴨絵里子
    蟷螂襲 大谷亮介
  • 美術 横田あつみ
    照明 高見和義
    音響 井上正弘
    衣裳 三大寺志保美
    演出助手 高野玲
    舞台監督 二瓶剛雄
    宣伝美術 河野真一

すんごく久しぶりのグローブ座
新大久保の駅に降り立ちグローブ座を目指す
やっぱり道標のシェークスピアはいないのね
道すがらはやはり若い女性だらけ
???グローブ座が目の前になった横断歩道で
グローブ座を目指すそれらしき人たちが坂を下るではないですか!!!
何故?と漠然と思いながらエントランスに至ると
かつての正面玄関が裏口にっっっ
係員がロープをほどいて入場と相成ったので
チラシもアンケートも貰えませんでした
会場は圧倒的に女性の小グループ
私はG2経由でチケットを購入したので
隣の席は男性一人客
少し浮いていたかも
舞台は花に溢れたバックヤード
幕は無し
暗転して井ノ原さんの登場
最初G2からDMが来た時
「井ノ原快彦、、誰?」
と思いながらチケットを購入
しばらくして「もしや世で言う『いのっち』?」と思い当たり
で、当日「あ、いのっちだ」と本人確認に至るという
不届きな客であったわけですが
充分楽しみました
井ノ原さんはシャイな感じが良く出てて
見てらんないってことも全く無く
この手の役者の需要は結構あるのでは
と感心させられ
夏木さんは姿も顔も美しく
衣装もそのスカートから覗く足も筋肉質で美しく
ニュアンスのある声もまた魅力的
パンフレットによれば本人が意見したという衣装も素敵
三鴨さんは愛おしむべきキャラクターを嫌味無く愛らしく演じ
彼女の「人形の家」が好きなのですが
それに匹敵するぐらい可愛らしい
今まで「かまきりおそう」と勝手に読んでいた
蟷螂襲さんの読み方も確認できたし
大谷亮介さんの飄々とした中年男ぶりも見事

お客さんの反応もとても感動的
灰をガスパチョスープに投入する時は
ドリフのコントのように「あァァァァ」と声を漏らし
終盤ではあちらこちらで鼻を啜る音が
カーテンコールでは立ち上がり
なんとなく落ち着かない感じもしないでも無い客席ではあったのですが
とても楽しんでいる雰囲気
「客席に誰かがいる」って素直に後ろを振り向いて
「誰誰?」「ドコドコ?」って反応も最近はお目にかかれない
で、結局今日は誰が来ていたの?
戯曲そのものも普遍的で
最後の落ちもちゃんと用意されており
演出は笑わせながら泣かせ
最後には花の香を漂わせるところなんかも心憎く
素直に楽しみました